「ごめんなさい」「すみません」そのひと言が不快感を生んでいませんか?
「ごめんなさい」や「すみません」を無意識にそして無意味に使う人に出会うと、とても残念な気持ちになります。
日本語においては非常に便利で、柔らかい印象を与える言葉です。
しかし、その使い方によっては、逆に相手にストレスや不快感を与えてしまう場合があります。
例えば、なんのトラブルもないのに会話の冒頭で「ごめんなさい」と言われると「ん?今のごめんなさいは、何に対してなの?」と戸惑ったり、自分が悪者になったような気持ちになることがあります。
相手に対して謙虚であること、丁寧であろうとする姿勢はとても大切です。ですから相手を気遣うつもりで発した言葉が、逆に相手を不快にさせてしまうのは、とても悲しいことです。
他の場面でも考えてみましょう。
その①
「ちょっとお聞きしたいのですが、ごめんなさい・・」こちらは 謝らなくてもよい場面です。→ 「恐れ入りますが」「お伺いしたいのですが」などのお声がけの方が適切ではないでしょうか。
その②
「急に話しかけてごめんなさい」こちらは挨拶や前置きを丁寧にすれば「ごめんなさい」は不要です。→ 「少しお時間よろしいでしょうか?」のような依頼表現で十分です。
言葉は、人間関係を築くうえでの重要なツールです。そしてその使い方ひとつで、信頼を深めることもあれば、距離を生んでしまうこともあります。
「すみません」「ごめんなさい」を無意識に使っている方は、ぜひ一度、その使い方を見直してみてはいかがでしょうか。相手への本当の思いやりが伝わる、言葉選びの力を磨いていきましょう。